饒平名長秀牧師記念図書室「暁鐘」は、饒平名長秀牧師（1934年～2021年）の蔵書、説教、講演録など（CD）の一部を収めており、キリスト者、非キリスト者の区別なく見聞できる私設図書室です。

図書室「暁鐘」は饒平名牧師の恩師、照屋寛範先生（元那覇バプテスト教会牧師）が個人で発行なさっていた月刊誌「暁鐘（けいじょう）」から名付けました。

かつて饒平名牧師は照屋寛範先生との出会いについて次のように述懐しています。

『長すぎる疾風怒濤の時代を過し、阿鼻地獄も斯くやと思われる程の苦悩を胸に抱いて過ごしていた二十代の後期、私は照屋寛範先生に出会った。 それは後で解った事であるが、言葉の真の意味での『出会い』であった。私は人としても、キリスト者としても照屋先生とのこの出会いを通して新しく生まれ、自己確立の第一歩を始めることができたと思っている。～中略～ 
先生は、「福音の土着化」に生涯心を砕かれた方である。私は先生のキリスト者としての人格形成と教会伝道のお働きの中に、福音の土着化（受肉）が見事に結実しているのを見る』
『恩寵の回顧』（沖縄バプテスト連盟発行）寄稿文より抜粋

図書室「暁鐘」は、照屋先生との“出会い”によって、キリストを知り、信仰者として立ち続けた饒平名牧師の足跡を記念するとともに、照屋先生から、饒平名牧師へ、そしてさらに次の世代へ信仰、神学が継承されることを希望し開設したものです。